奄美を感じる /フォトエッセイ 水車(みじぐるま) /ショチョガマと平瀬マンカイ(2)

 


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ショチョガマと平瀬マンカイ(2)
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ショチョガマは、男の行事だ。山の中腹にある広場に、太い2本の柱を軸に、今年採れた稲の藁で屋根を葺いた櫓が組まれており、その上で男達が、歌を歌い、かけ声と共に、その櫓を倒すのである。昔は、女性は、近づくことも禁止されていたという。

午前3時半、眠い目をこすりながら、名瀬から秋名集落を目指した。
集落に着いたところで、迷子になった。
まだ、外は真っ暗である。
すれ違った車に、声を掛けた。「ショチョガマが行われるのはどの辺でしょうか」
すると、声を掛けたちょうどその場所が、ショチョガマの場所への、山道の入り口と教えてもらった。
夜道を、人の気配がするのを手がかりに
手探りで登った。
前日の雨で、足場が定まらない。周りは、見学者の人たちが場所取りをしているようだった。凄い人気なんだな〜、なんて、悠長なことを思いながら、撮影場所を探す。
夜空には星がきらめき、夜は、まだまだ明けそうになかった。
その場所には、櫓(やぐら)があるっきりだった。他には、見物客のみ。
いったいいつ始まるのか。
闇の中、数人の人々に混じって、その時を待った。
一番鶏が鳴いた。
ちぢんを持った男性が櫓に登った。ついに始まるらしい。一気に櫓の周りが賑わいだした。続々と櫓に人々が上がる音が聞こえてきた。村の重鎮たちのかけ声とちぢんに合わせ 、青年、子供達の歌声も響いてきた。「朝潮(あさしゅ)満ちあがりやショチョガマのお祝(よ)べ  夕潮(よねしゅ)満ちあがり平瀬(ひらせ)お祝(よ)べ」〜〜〜
男達の歌声と、ちぢんが夜空に響く。
うっすらと空が白みはじめる頃、櫓の上は、男達でいっぱいになっていた。眼下には、朝靄の中に田園風景が広がっていた。綺麗だった。
山道入り口にも、見物の人々がたくさん詰めかけていた。地元の人の多くはそこで見ているらしかった。昔ながらの「女性は立ち入らない」を、守っているのかもしれない。
唄の節々で「よら、めら」のかけ声で、櫓を揺らす。
東の稜線に朝日が覗いた。その瞬間、かけ声と共に櫓は見事に倒され、来年の豊穣が願われた。

撮影2004年9月24日   平瀬マンカイへ続く

 

 


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